Kvasir/Soraを動作させるにはデータベースが必要です。現在のところ、対応しているRDBMSはH2とMySQLです。
デフォルトの状態ではKvasir/SoraはH2を埋め込みモードで起動して利用します。そのためデータベース設定をしなくてもKvasir/Soraを使用することができます。
使用するデータベースを変更するには次のようにします。以下の説明ではMySQLを使うための設定を説明します。
1. MySQL上にデータベースとユーザを作成する
作成するデータベースやユーザの名前は何でも良いです。以下の説明ではデータベース名を「kvasir」、ユーザ名を「kuser」とします。kuserにはkvasirデータベースにアクセスできるように権限を与えておいて下さい。
2. Kvasir/Soraのデータベース接続設定を変更する
以下、Kvasir/Sora Webアプリケーションのインストールディレクトリを%KVASIR_WEBAPP%とします。
%KVASIR_WEBAPP%/kvasir/plugins/org.seasar.kvasir.base.dao-[VERSION_NO]というディレクトリにあるplugin.xpropertiesにデータベースの接続設定が書かれているので、これを編集します。
関連するプロパティは、db.url、db.productId、db.host、db.database、db.url.queryString、db.user、db.passwordです。これらを設定して下さい。
db.urlにはJDBCの接続URLを指定します。MySQLの場合は以下のような感じになります。
db.url=jdbc:${db.productId}://${db.host}/${db.database}${db.url.queryString}
db.productIdには使用するデータベースの種類を指定します。MySQLを使用する場合は「mysql」として下さい。
db.hostにはデータベースのホスト名を指定して下さい。
db.databaseにはデータベース名(今の例では「kvasir」)を指定して下さい。
db.url.queryStringにはデータベースの接続URLに追加したいパラメータを指定して下さい。パラメータが空でない場合は「?」で開始するようにして下さい。
db.user、db.passwordには接続ユーザ名とパスワードを指定して下さい。
設定を変更した後Kvasir/Soraを起動すると、自動的にデータベースに必要なテーブルが作成されます。